雨に唄えば。 road.3
私は考えていた。
お連れ様はどんな人なのか?
彼氏、友達、会社の同僚、家族…
最初に入口で接客して感じたインスピレーションとしては、友達か彼氏だと思った。
今は私は彼氏を待っていると考えていた。
彼女の表情から汲みとれるもの。
それは、刹那さだ。
なにか幸せなことが訪れる気配はない。
むしろ、良くないことが起こりそうな…
そんな気配を私は感じていた。
彼女がハンバーグを食べ終わって、5分くらいたっただろうか、
彼女はテーブルのピンポンを押した。
ピーンポーン!
広い店内のホールのフロアに、お客様は彼女だけになっていた。
私はテーブルに向かい、
「お伺いします」と言った。
「チョコバナナパフェをください」
彼女は食後のデザートをオーダーしたのだ。
まだ、彼女は彼氏待っているのか?
いや、来ない彼氏への怒りをデザートにぶつけたのだと思った。
私は白馬の王子さまが彼女の前に最後に現れることを、心のどこかで期待していたが、
そのチョコバナナパフェは、私にとって
諦めに変わる瞬間であった。
彼女はハンバーグを食べた後とは思えないほどの早いペースでパフェを食べ終えた。
彼女は立ち上がり、すっかり夕陽が沈み、窓に映った自分の姿を見ながら、椅子に掛けてあったグレーのチェスターコートに袖を通した。
私は窓に映った彼女の顔を見ていた。
彼女は窓に映った自分の姿を見ていた。
それは、新しい自分への一歩を踏み出すような
そんな風に私には見えた。
彼女はレジでお会計を済ませ、一人で歩き出した。
私は彼女の背中をただ見つめていた。
窓の外の雨はいつの間にか止んでいた。
浜田省吾が好きな5つの理由
私、浜田省吾が好きなんです。
ブログのタイトルでもある、「on the road」は浜田省吾の曲でもあり、ツアータイトルでもあります。
今回は私が浜田省吾が好きな5つの理由を考えてみたいと思います。
①声が良い
当たり前のことですが、まずはこれでしょう。
渋いです。
②歌詞が良い
これまた当たり前ですが、歌詞が最高です。
浜田省吾という1人の男が、人生という長い旅路の中で経験する、愛、夢、希望、悲しみ、失恋、出会いと別れを繰り返し…
その中から紡ぎ出される、リアルな歌詞であるからこそ、人々の胸に訴えかけるものがあるのではと思います。
好きな歌詞のフレーズはたくさんありすぎて…
歌詞、曲に関しては、また別の記事にて。
③サングラスがいい
浜田省吾はほとんどテレビにはでません。
サングラスで素顔も分かりません。
ロックな生き様が最高です。
④ライブがいい
浜田省吾のライブには行ったことはありません。
YouTubeやライブDVDしか見てませんが、最高です。
⑤好きなことに理由はない
人を好きになることに理由がいるのか?
いりません。
以上です。
ということで、
次回は浜田省吾の好きな曲、ベスト10です。
次回もよろしくお願いいたします。
三流シェフ
ドラクエ4 クリア!
ついに今年の目標である、ドラクエ4をクリアしました!
2015年の夏に始めて…
途中で全くアプリを開くことがなくなり…
また気まぐれで再開して…
しかし、終わりではありませんでした…
第6章に突入!
こちらで真のエンディングになるみたいですね。
とりあえず、レベル上げっす。
三流シェフ
雨に唄えば。 road.2
彼女がオーダーしたハンバーグが出来上がるまでは10分と少し。
彼女は頭を抱えて、少し険しい顔でスマホの画面を見つめていた。
彼女の座った席は入り口がすぐに見える席であった。
お連れ様がいつ来るか分からない状況であれば、彼女の目線は入り口に向けられるはずだ。
しかし、彼女はスマホとにらめっこをしたままだ。
10分はまだ経ってない時、彼女は顔を上げたが、その視線は入り口ではなく、窓の外の景色に向けられた。
外はまだ少し雨が降っていた。
厨房から料理が上がるベルが鳴った。
私は最後にもう一度、入り口のドアに目を向けた後、彼女のオーダーしたハンバーグとライスを手にし、テーブルへ向かった。
「お待たせしました!
イタリアンチーズハンバーグとライスでございます!」
彼女は少しだけ頷いた。
彼女が食べている時にも、私は入り口に何度か目を向けるが、気配はない。
彼女の食事が終わると、私は彼女のテーブルの鉄板とお皿を下げた。
彼女は広くなったテーブルの目の前で、すこしうつむいた後、また窓の外に視線を向けた。
やはり、入り口を見ることはなかった。